2026年9月10日 送付
設立準備委員会から福井市議会へ
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福井市議会議長・福井市議会議員 各位
福井市長・関係各位
すかっとランド九頭竜 湯守(YUMORI.me)設立準備委員会の立場は明確です。
9月25日の福井市議会本会議採決において、旧すかっとランド九頭竜の解体準備予算に反対票を投じてください。
反対票を。
今この段階で求められているのは、YUMORI.meの計画を承認することではありません。COGDCが必ず成功すると信じることでもありません。
福井市が、まだ検証されていない選択肢を、自ら壊して失わないことです。
反対票を。なぜなら、解体は不可逆だからです。
60日間の検証の結果、解体という結論に至ることはできます。しかし、解体した後に再利用へ戻ることはできません。
60日間は可逆です。解体は不可逆です。
反対票を。なぜなら、現在のPPP/COGDC案はまだ正式に検証されていないからです。
福井市が過去に民間活用を検討したことは承知しています。しかし、確認できる主な提案は社会福祉施設や屋内コーヒー栽培等であり、現在の案とは構造が異なります。
二件の民間提案が採用されなかったことは、官民連携が成立しないことの証明ではありません。
本来問うべきなのは、「一社の民間企業が、この大規模公共資産を単独で引き受けるか」だけではありません。
「福井市、民間資本、地域、地権者、大学、企業、運営主体が、PPP/SPC等を通じて、投資・リスク・公共利益・経済的リターンを適切に分担できるか」を検証すべきです。
公開資料上、現在のような複合型PPP/PFI的モデルが正式に比較検証された事実を、当委員会は確認できていません。
反対票を。PPPを検証してから判断してください。
反対票を。なぜなら、建物全体を解体しなければならないことを示す構造報告書が確認できないからです。
市の資料には、空調、給排水、設備の老朽化、アスベスト等の課題が記載されています。しかし、それは建物全体の構造的使用不能を意味しません。
当委員会が確認した公開資料には、建物全体が構造上再利用不能であると結論づけた構造調査報告書を確認できていません。
そのような報告書が存在するのであれば、開示してください。存在しないのであれば、「建物全体を壊すしかない」という結論を既成事実として扱うべきではありません。
そして、もし建物が再利用できないと既に判断されていたのであれば、なぜ福井市は民間事業者に再利用提案を求め続けたのでしょうか。
反対票を。なぜなら、必要な調査がまだ終わっていないからです。
60日間で確認すべき項目は明確です。
・建物、構造、設備、消防、避難、アスベスト
・温泉設備、井戸、流量、温度、ポンプ、配管
・初期約1MWを想定した系統接続の可否、費用、期間
・冗長な高速光通信
・借地、地権者、用途、都市計画、許認可
・地域所有型グリーンデータセンターの需要、顧客候補、資金、運営主体
・再利用区画と改修費
・廃熱利用
・PPP/SPCの成立可能性
・解体案と再利用案のライフサイクル比較
未解決事項があることは、解体の根拠ではありません。検証する理由です。
反対票を。なぜなら、今回の予算は比較検証より先に「解体設計」を始めるからです。
今回の約1,272万円の解体準備事業には、約981万2千円の解体実施設計と、約290万8千円のアスベスト事前調査が含まれています。
当委員会は、アスベスト調査そのものには反対しません。ただし、その調査を「解体のためだけの調査」ではなく、解体・部分再利用・段階的再生のいずれにも使える中立的調査としてください。
そして、比較が終わる前に解体設計へ進む約981万2千円は、削除または執行保留とすべきです。
反対票を。なぜなら、2026年に前提条件が変わったからです。
「6年間閉鎖されていた。なぜ今なのか」という疑問は当然です。
答えは、2020年と2026年ではAIインフラを取り巻く経済条件が違うからです。
データセンター自体は以前から存在しました。しかし、現在のAI/GPUコンピュート需要、資本市場、国のAI・GX政策、電力と通信を一体で考える政策環境、地域分散型コンピュートの必要性は、ここ数か月で大きく変わりました。
2026年7月、日本における大規模AIインフラ構想が発表されました。8月にはNVIDIAがApollo、BlackRock、Blackstone、Brookfield、Goldman Sachs、KKR等と、AIコンピュートインフラ向けに5,000億ドル超の第三者資本動員を目指す構想を発表しました。
福井県もAI、スタートアップ、官民共創を地域戦略の中心に置き始めています。
この計画は、解体発表後に突然思いついたものではありません。地域コンピュートと既存資産再生という考えは以前から存在し、2026年に初めて事業として現実的に検証すべき条件が整い始めました。
反対票を。なぜなら、改修費の前提そのものが変わる可能性があるからです。
現在提案しているCOGDCモデルは、1990年代の設備をそのまま復元する計画ではありません。
古いボイラーや空調を同じ方式で置換するのではなく、現代的なヒートポンプ、区画別改修、コンピュート設備からの排熱利用等を検討します。
当委員会の初期仮説では、従来型の改修範囲の一部が、約20〜40%程度縮小できる可能性があります。これは確定した工事費ではありません。だからこそ、技術者が検証すべきです。
「改修は高すぎる」と結論づける前に、実際に提案されている改修方式を見積もってください。
反対票を。なぜなら、比較すべき相手は「閉鎖継続」ではなく「生産的PPP再生」だからです。
閉鎖中の維持費がかかることは事実です。しかし、比較は「何もしない」対「解体」ではありません。
「解体」対「民間資本を含む生産的PPP再生」です。
行政負担、民間負担、改修費、運営費、土地条件、収益、地域経済効果、安全性、教育効果、産業効果、オプション価値を同じ土俵で比較してください。
反対票を。なぜなら、これは約46〜47億円をかけて築かれた地域資産だからです。
旧すかっとランド九頭竜は、単なる古い建物ではありません。2018年度には129,649人が利用した地域資産です。
この規模の建物を現在ゼロから作り直すことは、非常に大きな費用を要します。約15.8億円をかけて壊した後に、必要になったからもう一度建てることはできません。
これは「もったいない」の問題であると同時に、公共資産管理の問題です。
反対票を。なぜなら、福井を日本のAI開発の旗艦拠点にできる可能性があるからです。
YUMORI.meは、単に温泉を守る運動ではありません。
日本各地の遊休公共資産・地域資産を、地域所有型グリーンデータセンターへ再生できるかを検証する全国的な連携を構築しています。
その中核モデルが、COGDC — Community-Owned Green Data Center(地域所有型グリーンデータセンター)です。
そして旧すかっとランド九頭竜を、日本第一号の旗艦モデル、実証拠点、そして全国展開の本部として位置づけます。
反対票を。なぜなら、このコンピュートは「輸出するため」ではなく、福井のために使うからです。
Phase 1の基本思想はLocal Firstです。
福井で生み出すコンピュートを、まず福井のために使う。
福井の学校、大学、農家、製造業、スタートアップ、研究者、行政・地域課題のために使う。
巨大な外部ハイパースケーラーへ地域の土地・電力・データ・経済価値を一方向に渡すだけではなく、福井にコンピュートという生産基盤を残します。
オープンソースAI基盤を活用し、地域がより大きな主権と選択肢を持てるモデルを目指します。
反対票を。なぜなら、これがeSingularity — Educational Singularityの実証だからです。
Educational Singularityとは、AIが単なるアプリではなく、教育、農業、産業、研究、行政、起業の基盤へ組み込まれる転換点です。
子どもたちはAIを「使う」だけでなく、実際のコンピュートを使って作る。大学は研究する。農家は自動農機、ロボティクス、画像認識を利用する。製造業はシミュレーション、AI、ロボットを使う。起業家はここから新しい会社を生み出す。
COGDCは、その物理的なエンジンです。
福井は、このEducational Singularityを日本で最初に地域インフラとして実装する旗艦地域になり得ます。
反対票を。なぜなら、福井はハイパースケーラーが来てから対応するのでは遅いからです。
AI時代にデータセンターは必要です。
問題は、誰が所有するのか、誰がコンピュートを使うのか、誰がデータを管理するのか、誰が土地と電力を提供するのか、誰が経済価値を受け取るのか、です。
日本は、巨大ハイパースケール型だけに依存しない第二の道を持つべきです。
既存資産を再利用し、地域のための小規模・分散型・地域所有型AIインフラを構築する。
旧すかっとランド九頭竜は、その第一号になり得ます。
反対票を。なぜなら、60日で十分に「次へ進む価値があるか」を判断できるからです。
60日後に、成立しないと分かれば、その事実を公開してください。
電力が無理なら、そう報告する。光回線が無理なら、そう報告する。建物が再利用不能なら、構造報告書で示す。需要がなければ、需要調査で示す。資金が集まらなければ、そう示す。
それなら、市民も結果を受け止めることができます。
しかし、先に壊したら、答えは永遠に分かりません。
反対票を。この採決で私たちは止まりません。
すかっとランド九頭竜 湯守(YUMORI.me)設立準備委員会は、PPP/COGDC提案を提出します。
そして、十分な比較検証を行わず解体へ進む場合、当委員会は、この地域の宝である公共資産を守るため、合法的に利用可能なあらゆる民主的・行政的・法的手段を検討し、行使していきます。
情報公開請求、構造・耐震・アスベスト・工学・財務・調達・土地・意思決定資料の開示要請、議会・行政への陳情、平和的な市民活動、メディアへの情報提供、公金支出・調達手続の検証、そして必要に応じた専門家・弁護士との行政上・司法上の救済手段の検討を含みます。
賛成票を投じても、この問題は終わりません。
むしろ、十分な検証なしに解体へ進めば、私たちはさらに強く、さらに広く、この問題を社会に問い続けます。
これは、一人の僧の抗議ではありません。
福井の公共資産をどう守り、AI時代にどう再生するのかという、市民と地域の問題です。
したがって、9月25日は反対票を。
解体実施設計を止める。
中立的なアスベスト調査は行う。
60日間のPPP/COGDC検証を行う。
特別な官民・地域資産検討の場を設ける。
その後、同じ証拠に基づいて解体と再生を比較してください。
COGDCが成功すると信じる必要はありません。
九頭竜泰澄を信じる必要もありません。
0102を信じる必要もありません。
ただ、福井市がまだ答えを持っていないという事実を認めてください。
60日は可逆です。解体は不可逆です。
9月25日は、反対票を。
すかっとランド九頭竜 湯守(YUMORI.me)設立準備委員会